社団法人日本自動車工業会主催「第38回東京モーターショー−働くくるまと福祉車両−」(総裁:寛仁親王殿下)は、11月2日(火)から6日間、千葉市・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)において開催され、11月7日(日)午後6時、成功裏に閉幕した。
同モーターショーは、ショーのサブタイトルをこれまでの「商用車」から「働くくるまと福祉車両」に変更した。出品各社が人々の生活を支える「働くくるま」と社会的関心が高まっている「福祉車両」の最新モデルと最先端技術を展示し、また子供からビジネスユーザーまで幅広い来場者に満足いただける「参加・体験型」の多彩な特別企画を提供したこと等が成功に結びついた。
会期中の総入場者数は24万8,600人。目標としていた23万5,000人(前回第36回商用車ショーは21万1,100人)を大きく上回り、前回比117.8%で商用車ショーとしては過去最高を記録した。
今回の入場者の特徴として、女性来場者の比率が2002年の前回商用車ショーから8ポイントも上昇し約25%となった。これはショーのサブタイトルを変更したことによりモーターショーに対して親しみを感じてもらえたことや、お客様参加・体験型の多彩な特別企画を多数提供したことでモーターショーを楽しんで頂けたこと等が要因と思われる。
なお、プレス来場者数も国内外合わせて2,860人(11月2日・報道関係者招待日)と前回の2,780人を上回った。これも商用車ショーとして過去最高となり、東京モーターショーへの関心の高さを示す結果となった。
今回は世界6カ国から、111社、1政府、1団体が参加し出品台数は206台であった。このうちワールドプレミア(世界初出品)は38台、ジャパンプレミア(日本初出品)は15台を数え、前回商用車ショー(ワールドプレミア:27台、ジャパンプレミア:9台)を上回るなど、各社が最新鋭のモデルや最先端の技術をアピールする場として東京モーターショーに出品した。
また各社とも福祉ならびに環境をテーマとした出品に力を入れ、総出品台数206台のうち福祉車両が約4分の1、排出ガス新長期規制対応車やハイブリッド車など環境対応モデルが約5分の1を占めた。
ビジネスユーザーだけでなく、若者や家族連れなど幅広い層にご来場いただけるよう、「お客様参加・体験型」の多彩な特別企画を実施した。
特設会場で商用車から福祉車両まで様々な車に同乗試乗できる「働くくるまと福祉車両の同乗試乗会」、福祉車両と周辺機器の展示や車いす等の体験試乗もできる「福祉車両ウェルフェアパーク」、社会の中で活躍している働くくるまと働く二輪車に触れたり乗ったりできる「働くくるまと働く二輪車体験ゾーン」などが特に好評を博し、来場者の働くくるまや福祉車両への関心の高さが示された。このような従来の商用車ショーにはなかった新たな魅力が付加されたショーのスタイルが広く認知されたことで、来場者数の増加につながったものと考えている。
2005年に開催する「第39回東京モーターショー−乗用車・二輪車−」の会期は、従来の13日間から4日延長し17日間で開催する。会期延長により会期中に週末を3回含めることができるため、来場者の分散化を図り混雑緩和を目指す。
テーマは“世界で一番進んだ技術やデザインに触れられる場、またくるまとくるま社会の最新情報を発信する場でありたい”という思いから「“Driving Tomorrow!” from Tokyo みんながココロに描いてる、くるまのすべてに新提案。」とする。
名 称 | 第39回東京モーターショー-乗用車・二輪車-(2005年) | |
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主 催 | 社団法人 日本自動車工業会 | |
会 期 | 2005年10月21日(金)〜2005年11月6日(日)17日間 | |
プレスデー: | 10月19日(水)、20日(木) | |
特別招待日(開会式): | 10月21日(金) | |
一般公開日: | 10月22日(土)〜11月6日(日) | |
会 場 | 千葉市幕張 幕張メッセ<日本コンベンションセンター> |
なお、2005年の第39回ショー(乗用車・二輪車)開催後、2006年を休催年として、2007年の第40回東京モーターショーから乗用車・二輪車・商用車・車体・部品関連製品を含めた「総合ショー」として隔年で開催する。
以 上