社団法人日本自動車工業会(会長:小枝 至)主催の第39回東京モーターショーは10月21日(金)から17日間、千葉市・幕張メッセで開催され、11月6日(日)午後7時に成功裏に閉幕した。会期中の総入場者数は151万2,100人となった。
今回のショーテーマは、"東京モーターショーは世界で一番進んだ技術やデザインに触れられる場・祭典でありたい。また「くるまとくるま社会」の最新情報を発信する場でありたい。"という思いを込め、「"Driving Tomorrow!" from Tokyo みんながココロに描いてる、くるまのすべてに新提案。」としたが、今回のショーにはワールドプレミア(世界初の発表)をはじめ世界最先端の環境・安全技術等が集結し、また東京モーターショー50周年記念特別イベントを実施したほか、女性や家族連れなど幅広い来場者に楽しんでいただける"参加・体験型"のコンセプトに基づいた様々な特別企画を提供したこと等により、成功に結びついたものと考えている。
またショーを通じて、多くの来場者に対して自動車産業の世界最先端の環境・安全技術等に触れていただき、クルマの持つ楽しさや夢を与えることが出来た。これにより、今回のショーは、東京モーターショーの新たな50年に向けて第一歩を踏み出す「節目のショー」として相応しいものだったと評価している。
会期中の総入場者数は目標としていた150万人を上回り、前回(第37回ショー、2003年)の142万400人に比べ91,700人増(前回比 106.5%)となった。これは、世界5大モーターショー(デトロイト、フランクフルト、ジュネーブ、パリ、東京)の中で、最も多くのお客様にご来場いただいたものとなる。今回は、会期を4日間延長し週末を3回(従来は2回)組み入れたことにより、特に土日・祝日は前回ショーに比べ来場者数の平均で前回比 79.8%となり、来場者数が平準化された結果、混雑緩和につながり週末でもショーを楽しめる環境になったと言える。
ワールドプレミア(世界初の発表)79台、ジャパンプレミア(日本初の発表)120台が発表された。環境対応車は、燃料電池車が6台、水素自動車が3台、電気自動車が10台、ハイブリット車が17台など合計55台であった。これに加え、安全技術でも数多くの出品があった。世界最先端の環境・安全技術が集結し来場者の注目を集めた。
イベントホールで実施した東京モーターショーの50年の歴史を振り返る特別展示は、多くの来場者で賑わった。また、内外のオリジナルカーを集めた「カロッツェリア展示」や、屋外ゾーンに設けた交通安全啓発を目的とした「フェスティバルパーク」での多彩な参加・体験型のイベント等も好評を博した。さらに前回ショー(第37回、2003年)から継続して実施したクリーンエネルギー車同乗試乗会では、会期中、前回の16,233人を上回る18,783人が最先端のクリーンエネルギー車を体験した。
次回の東京モーターショーは、2006年を休催年として、2007年秋に幕張メッセにて、乗用車・二輪車・商用車・車体・部品関連製品を含めた、「新総合ショー」に開催形態を変更し隔年で開催する。2007年の具体的な会期については、2006年3月に発表する予定。世界5大モーターショーの中で、東京モーターショーが唯一大型商用車まで含めた総合ショーとなる。展示スペースの不足を補う対策など様々な課題に適切に対応し、東京モーターショー50年の歴史で培ってきた経験を基に、全てのカテゴリーのクルマが集合する総合ショーの新しい魅力を打ち出し、コンパクトな展示ながらも最大の情報発信力を持つショーを目指す。
名 称 | 第40回東京モーターショー (2007年)(仮) | ||
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主 催 | 社団法人 日本自動車工業会 | ||
会 期 | 2007年 秋 | ||
会 場 | 千葉市・幕張 幕張メッセ |
以上