昭和62年10月29日〜11月9日(晴海)
晴海での最後となった第27回ショーは、国内メーカーが内需拡大に本腰を入れる一方、円高を追い風に欧米メーカーが本格参入。内外276社2政府2団体が出展し、来場者数も会期12日間では過去最高を記録。海外からの来賓も豪華な顔ぶれが揃い、世界に名立たる国際ショーに成長したことを感じさせた。外国乗用車館は1館2フロアから2館とされ、国産の約8割のスペースに拡大されている。国産車の出品は今回もコンセプトカーが主役で、トヨタ・FXV‐Ⅱ、日産・ARC‐X、三菱・HSRなど電子制御の能力を高め、集中的に自動制御する提案が目を引いた。その一方でソフト面に傾注したコンセプトカーが数多く登場したのもこの年の特徴である。